スクラム開発の英単語をわかりやすく解説する
スクラムイベントの名前を英単語の語源から覚える
スクラムイベントの名前、覚えにくいと感じていませんか?
レビューやデイリーならまだしも、バックログ、インクリメント、レトロスペクティブ、リファインメントなど普段目にしない単語が並んでいる上に長くて覚えにくいですよね。
そんな時は元になる英単語の語源を知ると簡単に覚えられます!
スクラムイベントの英単語
バックログ は、背後にあるログですね。ログ(log)は、丸太という意味と記録という意味があります。なぜ同じ単語で丸太と記録なのかというと、昔は木にナイフで印をつけたんですね。無人島で流木にナイフで「今日は漂流してから何日目…」と1日ごとに線を一本ずつ入れていくイメージです。なので、バックログは「後ろにある記録」です。会社の作業机の後ろにホワイトボードがあって、そこに付箋(記録、アイテム)がたくさん貼られているところを考えると覚えられますね。
インクリメント は、増加分です。英語だと increment ですが、増加するという英単語の increase に音と綴りが近いのでこれで覚えられますね。スプリントの成果物というよりは、「アイテムを一つずつプロダクトに付け足していく」というイメージです。付け足していったもの(追加分)をレビューしてもらうわけですね。
レトロスペクティブ は、retro と spective に分解すれば簡単です。retro は「過去の、古めかしい」という意味で日本語でも使いますね。spective は「perspective(見方)」「speculate(熟考する)」という単語と同じ語源で「(じっくり)見る」という意味があります。これで「過去を見る」、つまり「回顧する」「振り返る」という意味です。spec 部分の単語に馴染みがなければ、respect(尊敬する)で覚えましょう。re-spect で「再び見る」なので、スゲェ!と二度見するイメージですね。
リファインメント は実は文字通りです。日本語だと洗練すると訳されますが、re-fine-ment で「再び(re)よくする(fine)こと(ment)」です。すでにいいものをさらに良くするという点で、改良、改善という訳語の方が近いですね。refinementはお堅い単語で、似た意味の improvement の方が日常的によく使われます。
また、スプリントは sprint ですね。sprint は「spring(春、泉、バネ)」と綴りが似てますね。spring はなぜこんなに訳語を持っているのか。それは、根底にあるイメージが共通しているからです。春は大地から植物が芽吹くイメージ、泉も地面から水が噴き出すイメージ(しかも hot spring で温泉ですね)、また、バネは机の上でググッと押さえつけられた後にビヨーンと宙に跳ねるイメージです。sprint は同じようなイメージで、脇目を振らない瞬発力を持ってやるという感じです。
まとめ
スクラムイベントの名前は馴染みない英単語なので嫌厭されがちですが、ちゃんと考えると意味は至極単純です。記録して、計画して、瞬発力を持ってバッとと実行して、増えたものを見てもらって、振り返りをして改善する。日本語にするとこれだけですね。以上スクラムの英単語講座でした。
Happy Coding 🎉